陸続きで移動できるヨーロッパは、レンタカーを借りてドライブすると、効率よくさまざまな場所を巡れます。そのような時に利用したいのが、各国の高速道路ですが、はじめて行く外国では料金の支払い方が分からずに困ってしまいませんか。
そこで今回は、スロベニアとクロアチアへドライブ旅行した経験を踏まえて、両国の料金支払いシステムについて紹介します。駐車場の利用法についてもまとめたので、併せて参考にしてください。
スロベニアの高速道路料金

スロヴェニアの高速道路の料金はどのように支払うのでしょうか。支払いシステムや方法について見ていきましょう。
料金はヴィニェッタで支払い
スロベニアの高速道路料金は、ヴィニェッタ(Vinjeta)と呼ばれるチケットを購入して支払うシステムです。必ず高速に乗る前に入手しておかなければならないことに注意してください。有効なヴィニェッタがないまま高速道路を利用すると、罰金が科されます。有効期間中は国内すべての高速道路と幹線道路を通行でき、毎回料金所で支払いをしなくて良いので、スムーズに旅ができます。
ヴィニェッタはどこで買える?
ヴィニェッタは、スロヴェニア国内、またはイタリアやクロアチアなど、近隣諸国との国境付近にあるガソリンスタンドで販売されています。また、最近はオンラインでも購入できるので便利です。
ただし購入の際には、非正規サイトに十分気を付けてください。この手のサイトから買うと、高額な手数料を請求される上に、ヴィニェッタも偽物です。正規の販売所などでもこうした悪質なサイトに対する注意喚起がされているので、被害に遭う人が多いものと予想されます。正規販売会社はDARSという名前なので、必ずこの会社の公式サイトから購入しましょう。
ヴィニェッタはいつから買える?
スロヴェニア高速のヴィニェッタは、利用開始日の30日前から入手可能です。購入の際には車の情報が求められるので、レンタカーの場合は、車を借りた後に買うことになります。
ヴィニェッタの種類と値段
クラス1 バイク | 2A ほどんどの乗用車 (最大許容重量3,500kg、前車輪からの高さが1.3メートルまでの車両) | 2B トラックなど (最大許容重量3,500kg、前車輪からの高さが1.3メートルを超える車両) | |
1年有効 | €58.7(約9,392円) | €117.5(約18,800円) | €235(約37,600円) |
半年有効 | €32(約5,120円) | €32(約5,120円) | €64.1(約10,256円) |
1週間有効 | €8(約1,280円) | €16(約2,560円) | €32(約5,120円) |
スロベニアの駐車場

スロヴェニアには、公営・私営の駐車場があります。私営のものについては、入口でチケットを受け取り、出る時に清算するという日本と同じ方式です。
公営の路上駐車スペースについては、首都リュブリァナの場合、市内中心部からの距離によって料金が異なります。駐車スペース付近に料金支払い機が設置されているので、そこで前払いし、チケットを受け取ってください。その後一旦車へ戻り、車内のフロントガラス付近の見えやすい場所にチケットを提示しておきます。なお、支払い機はおつりが出ないので、料金ちょうどのお金を入れてください。
リュブリァナの駐車場を管理する会社が製作した、路上駐車スペースの使い方を説明したビデオもあります。予習したい方はこちらもチェックしてください。
クロアチアの高速道路料金

クロアチアの高速道路の料金支払いシステムについて解説します。
料金は料金所で支払い
クロアチアの高速道路の料金は、利用区間ごとに、その都度料金所で支払うシステムです。支払いには、現金や各種カードが利用できます。クロアチアからスロヴェニアに入る際には、スロヴェニア高速のヴィニェットを事前に購入するのを忘れないようにしてください。
高速道路の料金
高速道路の料金は、HAKことクロアチア自動車クラブのサイトでチェックできます。ドライブ旅行の費用計画を立てる際に利用してください。
クロアチアの駐車場

クロアチアの街には、日本と同じような駐車場と路上の駐車スペースがあります。普通の駐車場は、入口でチケットを受け取り、出る時に清算するシステムで、難しいことはありません。
一方、路上の駐車スペースは、初めて利用する際は戸惑う方もいるでしょう。路上駐車スペースの場合、近くに看板と料金支払い機が設置されています。看板には最大駐車可能時間と有料の時間帯などが記載されているのでチェックしましょう。
その後、料金支払い機で、駐車する予定の時間分の料金を前払いします。支払い後、機械からチケットがプリントされて出てくるので、そのチケットを車内のフロントガラス前に置いてください。車外から見えるように置くのがポイントです。
スロベニア・クロアチアの隣国の高速道路料金支払いシステム

スロベニア・クロアチアの隣国では、ヴィニェッタ方式の国と料金所支払いの国が混在しています。オーストリアやハンガリーは、スロべニア同様ヴィニェッタ方式です。一方で、イタリアはクロアチアと同様に料金所で支払う方式をとっています。ヴィニェッタが必要な国へ行くときは、準備をし忘れたせいで罰金を徴収されるということのないよう気を付けましょう。
イタリアとオーストリアに関しては、詳しく説明している別記事があるので、そちらも参考にしてください。