国外でも利用できる楽天モバイル、追加料金なし・簡単セッティングで海外ローミングが使えるので外国旅行などにおすすめです。
本記事では楽天モバイル海外ローミングのメリットや使い方から現地で繋がらないときの対処法などをまとめてご案内します。
海外ローミングが利用できる国・地域
2023年6月16日時点で69の国と地域において利用出来ます。
お持ちの端末が滞在予定のエリアで使えるかどうかは楽天モバイルの公式サイトで簡単にチェックできます。
試しに”Samsung/Galaxy S23″でチェックしたところ結果は以下のようになりました。
地域 | 使える国 |
---|---|
北米 | アメリカ(本土)、アラスカ、カナダ、グアム、 サイパン、ハワイ |
アジア | インド、インドネシア、韓国、カンボジア、シンガポール、タイ、台湾、中国、フィリピン、ベトナム、香港、マカオ、マレーシア、ミャンマー |
ヨーロッパ | アイスランド、アイルランド、アゾレス諸島、アンドラ、イギリス、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、カナリア諸島、キプロス、ギリシャ、クロアチア、サンマリノ、ジブラルタル、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、トルコ、ノルウェー、バチカン、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、リヒテンシュタイン、ルーマニア、ルクセンブルク、ロシア |
オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド |
中東 | アラブ首長国連邦、カタール、クウェート |
中南米 | グアドループ島、プエルトリコ、仏領ギアナ、仏領サン・マルタン、ブラジル、米領バージン諸島、ペルー、マルティニク、メキシコ |
アフリカ | マイヨット島、南アフリカ、モロッコ、レユニオン |
中東・中南米・アフリカあたりでは利用できるところが限られている印象。
とはいえ、北米・アジア・ヨーロッパ・オセアニアの日本人が訪れる主要な行先はカバーできているようです。
対象エリアは逐次変わることも予想されるので、必ず出発前に公式サイトからチェックするようにしましょう!
楽天モバイル海外利用のメリット
他国でも使えるスマホや通信サービスは複数ありますが、その中でも楽天モバイルを選ぶメリットを探ってみましょう。
Rakuten Linkで通話・SMSが無料
Rakuten Linkのアプリを使えば以下のようなメリットがあります。
Rakuten Link同士のTEL:国内外問わず通話料・SMS送受信¥0
海外からRaKuten Linkで日本の番号に電話・SMSを送信:相手がRakuten Linkユーザーでなくても日本の番号ならば¥0
イメージがわきやすいように、海外からお得に使えるシーンを考えてみましょう。
Rakuten Link同士:滞在先から日本にいる家族に電話/日本にいる家族が国外滞在中の子に電話。
離れて生活していても声を聴けばお互いにも安心しますよね。
Rakuten Linkユーザー(あなた)と通常アプリ使用者(友達・恋人)が海外旅行:一緒に旅行する相方が日本の電話番号のスマホを持参していれば、現地でもタダで通話できます。はぐれてしまったときなどに便利ですね。
ここで、一点だけ注意したいのは受信者がiPhoneユーザーのとき。
iPhoneだと、相手が国外から通常アプリ使用して発信した場合に、受信料が発生します。
思わぬ料金を支払うことにならないよう、この点は頭に入れておきたいですね。
データ通信が2GBまでタダ
楽天モバイルは世界69の国・地域での高速データ通信が毎月2GBまでタダ!
超過後も1GB/¥500(不課税)のデータチャージをすると、引き続き高速通信が継続できます。
また、”2GBを超えてデータチャージをしなかったら全く使えなくなる”というわけではなく、超過後も最大128kbpsで使い放題になります
データチャージも可能
国外での高速データ通信は2GBまでタダですが、足りなくなったらデータチャージも可能です。
料金は1GBあたり¥500(不課税)で、必要なときに必要な分だけ追加できるのが魅力。
申込後はすぐに使用可、有効期限は購入日を含めた31日間。
手続きはWebかアプリで受け付けていて、簡単に手続きできるのが嬉しいですね。
有効期限もWebかアプリからチェックできるので、無駄にすることもありません。
国際通話かけ放題サービスもある
オプションにはなりますが、国際通話かけ放題というサービスもあります。
これを利用すれば月額¥980で指定の66の国・地域で「日本から海外への通話
/海外から海外への通話」がかけ放題になります。
注意点としては、海外から発信の際には必ずRakuten Linkを使わなければならないこと。
仮に通常の電話アプリで発信すると、同サービスの対象外となってしまいます。
外国の番号に電話をかけたい人は検討するといいでしょう。
海外ローミングの利用時の設定
楽天モバイルを海外で使うためのセッティングはいたって簡単です。
出発前・到着時・帰国後の3段階に分けて行うべきことを解説します。
出発前
出発に先立ってサービスの開始をします。
手続きはWeb/アプリのどちらからでも可能です。
Web
- my楽天モバイルで”契約プラン””プランに含まれるオプションサービス(国際)”へ。
- “海外ローミング(データ通信)”をオンにし、”変更する”をclickします。
アプリ
- my楽天モバイルアプリを起動し画面下の”契約プラン”を選択。
- “海外ローミング(データ通信)”をオンにし、「変更する」をtap。
到着後
現地に到着したら利用するデバイスで海外ローミングの開始設定をしましょう。
アンドロイド
- スマホの”設定”を開く
- “ネットワークとインターネット”を選択
- “モバイルネットワーク”を選択
- “ローミング”をオンにし”OK”をtap
iOS
- スマホの”設定”を開く
- “モバイル通信”を選択
- “通信のオプション”を選択
- “データローミング”をオンに
帰国後
旅行が終わり日本に帰ってきたらサービス利用の停止と海外ローミングの停止の2つの手続きをを忘れてはなりません。
出発前・現地到着時に行ったセッティングをもとの状態に戻すと考えてもらえるといいでしょう。
サービス利用の停止
手続きはWeb/アプリからおこなえます。
Web
- my楽天モバイル”契約プラン””プランに含まれるオプションサービス(国際)”画面へ。
- “海外ローミング(データ通信)”をオフにし、”変更する”をclickします。
アプリ
- my楽天モバイルアプリを起動し画面下の”契約プラン”を選択
- “海外ローミング(データ通信)”をオフにし、”変更する”をtap
海外ローミングの停止
海外ローミング(データ通信)を使ったデバイスの停止をする手順は以下の通りです。
Android
- “設定”を開く
- “ネットワークとインターネット”を選択
- “モバイルネットワーク”を選択
- “ローミング”をオフに
iOS
- “設定”を開く
- “モバイル通信”を選択
- “通信のオプション”を選択
- “データローミング”をオフに
現地での通話・SMSのやり方
現地に到着して必要なセッティングが終わったあとに、実際に通話やSMSの使い方を解説します。
国際電話
- 010/+(0を長押し)
- 発信先の国番号を入力
- 発信先のTEL番号を入力し発信
※TEL番号が”0″から始まる場合は、”0″をとった番号を入力
国際SMS
- “+”(0を長押し)と”発信先の国番号””発信先のTEL番号”を入力
- メッセージを入力
- 送信ボタンを押す
※TEL番号が”0″から始まる場合は、”0″をとった番号を入力
データチャージ
高速データ通信の追加はWeb/アプリから手続きできますが、どちらからでも手順はほぼ同じです。
Web
- my楽天モバイル”ホーム”の”データチャージ”画面へ
- “データチャージ”を選択
- チャージしたいデータ容量をえらび”購入する”をクリック
手続きが完了すると、登録しているメールアドレスに”楽天モバイルデータチャージ完了のお知らせ”メールが届きます。
アプリ
- my楽天モバイル起動
- 画面を下にスクロールし”データチャージ”を選択
- チャージしたいデータ容量をえらび”購入する”をクリック
- 手続きが完了すると、登録しているメールアドレスに”楽天モバイルデータチャージ完了のお知らせ”メールが届きます。
海外で繋がらない時の対処法
現地に到着して海外ローミングを利用しようとすると“繋がらない”というトラブルが発生することもあります。
思わず焦ってしまいそうになりますが、そんな時には以下に紹介する方法を試してみてください。
利用する国・地域の確認
利用しようとしている国が、楽天モバイルが利用できる国・地域に含まれているかをチェックしましょう。
それ以外のエリアでは利用できないので、空港・ホテル・カフェなどで提供されているWi-Fiを利用するしかありません。
現地についてから”繋がらない”とパニックにならないよう、出発前に渡航先が利用可能エリアに含まれているかをしっかりチェックしておきたいものです。
セッティングの確認
“海外ローミングの設定方法”でご紹介したように、利用する前にはご自身でやらなければならないセッティングがあります。
“出発前にやること””到着後にやること”が出来ているかを再度見直してみて下さい。
月ごとの利用額を越えていないか確認
楽天モバイルでは国際通話/SMSに毎月¥20,000の利用限度額が設定されています。
具体的には海外でOS標準の電話アプリ・メッセージアプリを利用して国際通話/SMSを利用した場合には毎月の利用額合計が¥20,000に達したと楽天モバイルが確認した時点で国際通話/SMSの利用が停止になります。
利用金額はmy楽天モバイル/アプリから確認できます。
- サイト/アプリにログインし、画面右上の”メニュー”を開く。
- “契約プラン”を選ぶ
- “国際通話/SMS”のところに表示されている金額を確認
【iPhone】OSをアップデート
iPhoneならiOSが14.4以降でないと利用できません。
以下の手順でバージョンをチェックしてみてください。
- “設定”を開く
- “一般”を選択
- “情報”を選択
- “システムバージョン”で、現在の状況がチェックできます
機内モードのオン/オフを試す
機内モードをオン/オフにすると、通信を再接続することになるのでトラブルが解消することもあります。
再起動する
機内モードのオフ/オンと似ていますが、デバイス全体のシステムを一度きって再起動させるので、トラブル解消の確立は高いと言われています。
併せて、電源が落ちている状態でSIMカードのを抜き差しも試してみましょう。
通信事業者の手動設定にトライ
現地で利用するネットワークを手動で選択するという方法です。
まずは、滞在地のパートナー回線をチェック。
公式サイト海外ローミング 対応エリア・料金のページから、現地のパートナー回線(事業者名)をチェックします。
例えばカナダだと事業者名に書かれた”Bell/ROGERS/TELUS”がパートナー。
次に、端末のネットワーク選択から回線を手動で選びます。
自動接続でそれ以外の回線に繋がっている場合、それが原因で使えないのかもしれません。
“Bell/ROGERS/TELUS”いずれかに手動で接続してみましょう。
お使いの機器によって多少差はあるかもしれませんが、基本的に以下のような手順になります。
- スマホのホーム画面で”設定”を選択
- “モバイル通信を選択
- “ネットワーク設定”を選択
- “自動”→”手動”へ
- 検出されたネットワークの一覧が表示されるので、楽天モバイルのパートナー回線のどれかを選びます。
繋がらないときだけでなく、通信速度が遅すぎる・電波が悪すぎといった場合にも有効なこともあるので試して見る価値はあります。
海外で利用するときの注意点
海外で安心・お得に利用するために以下のようなポイントには注意しましょう。
対象のエリア以外では使えない
海外での利用に便利な楽天モバイルですが、世界中どこでも利用できるわけではありません。
現地到着後に”使えなかった”と落胆することにならないよう、必ず出発前にご自身の渡航予定の国・地域が対応エリアなのかをしっかり確認しましょう。
また、アラブ首長国連邦・カタール・クウェートは”国際通話かけ放題”・”国際SMS通信の無料対象国”には含まれないなど渡航先によって条件も異る場合もあります。
そういう点も含めしっかりチェックしておきましょう。
Rakuten Link以外を使用すると高額請求になるケースがある
Rakuten Linkを利用せずに国際電話を利用すると、思わぬ高額請求になる可能性があるので十分注意しましょう。
特にiPhoneの場合は注意が必要で、相手が普通の通話アプリでかけた場合には標準アプリに着信がきます。
そのまま電話にでると有料となるので、Rakuten Linkを利用するのを忘れないよう十分注意しましょう。
2GB以上使うと速度制限がかかる
楽天モバイルの海外ローミングでは2GBまで無料で利用できます。
それを超すと通信速度は最大128kbpsに切り替わります。
そうなると動画視聴やオンラインゲーム、ビデオ通話に支障がでてくるでしょう。
高速通信を維持したい場合には“データチャージ”を1GB/¥500ですることができます。
しかし、1度の額は少額でも”塵も積もれば山となる”方式でお金を使いすぎることに繋がりかねません。
“思いがけず出費が嵩んだ”ということにならないためにも、Free Wi-Fiがある場所ではWi-Fiを利用するなどデータの節約を心がけましょう。
楽天モバイルの海外利用に関するQ&A
楽天モバイルの海外利用に関してよくみかける質問を集めてみました。
海外赴任にもおすすめですか?
海外赴任にも楽天モバイルはおすすめできるポイントがあります。
- 一時帰国の際に使える
- 手頃な月額料金で日本の電話番号をキープできる
- Rakuten Linkを使えば海外から日本の固定電話への通話も無料
1つ目のメリットは、一時帰国の際にスムーズにスマホが使える点。
もし日本の携帯を解約してしまったら、帰国の度にプリペイドSIMを買うなどしなければならず面倒です。
また、データ通信しかできない点も考慮する必要があります。
2つ目の日本の電話番号をキープできることに関しては、日本で各所に登録してある電話番号の変更の手間も省けるという利点があります。
他にも海外から日本の会社のサービスを利用する際、ワンタイムパスワードなどが日本のTEL番号にSMSで送られてくることも多く、ないと困るシーンは意外と多いのです。
最後にRakuten Linkを使えば、海外から日本の固定電話にも無料で電話がかけられるのが嬉しいポイント。
役所・銀行・カード会社など固定電話に電話しなければならないシチュエーションは案外あるものです。
これら3つの点から海外赴任の際に、楽天モバイルを持っていくのはおすすめといえます。
iPhoneでも大丈夫?注意点はある?
iPhoneでも楽天モバイルの海外ローミングは利用できます。
しかし、Androidとは違う注意点もあるので気を付けてください。
標準の通話アプリで海外から発信があった場合、iPhoneの場合Rakuten Linkでの着信とならないため着信料金がかかります。
その場合は電話に応答せず、Rakuten Linkを使ってかけなおすようにしましょう。
韓国でも使える?
日本から近く、最近のKポップカルチャーの人気もあり日本人の渡航者が多い韓国。
韓国は楽天モバイルの利用可能国に含まれています。
実際に使った人の感想を見る限り現地での使用感も上々のようです。
Googleマップで行き方を調べたり、ハングルが分からない人は言葉を調べるのにも重宝するでしょう。