ベルガモ空港からミラノへのアクセスはシャトルバスで|ラウンジや免税店は?

ヨーロッパを格安航空券で旅していると、ミラノ・ベルガモ空港を利用することがあるでしょう。
そして、はじめて利用するという人はベルガモ空港の位置や空港からミラノ市内へのアクセスが気になりますよね。
そこで本記事では空港からのシャトルバスや一度市内に出てから移動する方法をご紹介します。
その他にも空港ラウンジ・免税店・空港泊用施設や利用時に気づいたことなどをまとめているのでぜひイタリア旅行の参考にしてください。

ベルガモ空港の概要

ベルガモ空港(Aeroporto di Bergamo-Orio al Serio/”Il Caravaggio International Airport Bergamo Orio al Serio)はイタリアのベルガモ県にある空港です。
ヨーロッパを格安航空券で旅していると、ミラノ・ベルガモ空港と表示されていることがあるのでミラノにある空港に思われますが、実は違います。
とはいえ、ミラノからのアクセスは悪くないので利用しやすい空港です。
RYANエアーをはじめとしてヨーロッパの格安航空会社が多数乗り入れているので節約派の旅行者がイタリアへ行く際には利用することが多いことでしょう。

ベルガモ空港のアクセス

ベルガモ空港はミラノ市内まで47Kmほどのところにある空港です。
空港からミラノ市内・ベルガモ市内・他の空港まではバスでの移動となります。

ミラノ市内へ

ベルガモ空港からミラノ市中心にあるミラノ中央駅(Milano Centrale)まではシャトルバスでの移動になります。
時間は50分~1時間みておくといいでしょう。
この区間は数社の会社が運行していますが、どの会社を利用しても大差ないと思われます。
そのため、出発時刻を確認して一番早く出発する会社のバスに乗ればいいでしょう。
チケットは空港1Fにあるチケット売り場で購入できます。

  • 空港-ミラノ中央駅間は複数のバス会社がシャトルバスを運行している
  • 出口すぐに乗り場がある
  • 所要時間は50分~1時間
  • 料金相場:片道€10(2023年12月現在)
  • チケットは空港内のブースで購入可
バスチケット売り場
ベルガモ空港からミラノ行シャトルバス乗り場
バス乗り場

ベルガモ駅・市内へ

空港からベルガモ駅(Stazione)までは「市バス1」で15~20分程度です。
バス停は空港の扉を出たすぐのところにあり、市バスのチケットはこの乗り場に設置してある券売機で購入できます。
料金はシングルチケットが€3(刻印から90分有効)です。
券売機のすぐ横には黄色い刻印機があるので、買ったチケットを刻印機に差し込み利用開始の日時を刻印するのをお忘れなく。(これをしないと罰金の対象になります)
市内に入るとすぐにベルガモ駅に停車します。
駅とバスターミナルは隣接しているので、鉄道やバスに乗り換える方はStazioneで下車してください。
バスはそのまま市の中心部(Centro Città)やチッタ・アルタ(Città Alta:歴史地区)とベルガモ市内の主要スポットに順に停車するので観光客には便利な路線です。
大阪の御堂筋線のように、はじめて訪れる人にとっては「とりあえずこれに乗れば大丈夫」な頼もしいバスと言えるでしょう。

  • 市バス1番
  • 出口を出たところにある
  • シングルチケットは€3(2023年12月現在)
  • チケットは乗り場に設置してある券売機で購入可
  • ベルガモ駅・市の中心までは15分~20分
ベルガモ市内行バス乗り場

マルペンサ空港へ(Monza経由)

ベルガモ空港からミラノ・マルペンサ空港へもシャトルバスが出ています
運行するのはORIO SHUTTLEという会社です。
バスはベルガモ市内の乗り場から出発し、その後ベルガモ空港・モンツァ(Monza)・マルペンサ空港ターミナル2・マルペンサ空港ターミナル1の順に停車します。
所要時間は1時間50分~2時間とちょっとした長旅です。

  • ORIO SHUTTLEという会社が運行している
  • 乗り場は出口を出てすぐ
  • 所要時間1時間50分~2時間
  • チケットは空港1Fのブースで購入可
  • 料金:片道€20(2023年12月現在)
  • Monzaに行く場合もこのバスでOK

ベルガモ市内からミラノへのアクセス

ベルガモ空港から直接ミラノへ向かう場合は空港からシャトルバスですが、ベルガモ市内を観光してからミラノに行くのもおすすめです。
この場合鉄道かバスのどちらかで行くことになります。
ベルガモ駅とバスターミナルは向かい合わせに建っていて市の中心部からすぐなので便利です。

鉄道(Trenord)の場合

ベルガモ駅からミラノへ向かう列車はミラノ中央駅行(Milano Centrale)とミラノ・ポルタガリバルディ駅(Milano Porta Galibaldi)行があります
運賃は2等席片道€5.5で、駅の券売機かその横にあるTabacchiで購入可能です。
チケットは使用開始時に刻印するのを忘れないようにしましょう
所要時間は中央駅行なら50分、ポルタガリバルディ駅行はもう少しかかります。
ちなみに、Trenordはストライキが多いので、もし旅行で利用予定の方は前もって情報収集するのがおすすめです。

バスの場合

ベルガモのバスターミナルからはミラノへ向かう「Z301」というバスも出ています
一見普通の市バス風ですが、途中高速を走るので50分ほどでSesto 1Maggioというミラノ地下鉄の駅に着きます。
Sesto 1 Maggioはミラノ中心部からは離れているので、中心部へは隣接する駅から地下鉄に乗り換えになるのは難点かもしれません。
バスのチケットはバスターミナル内のチケットブースやBARで買えます。
バスの場合も乗車口に設置してある刻印機でのチケット刻印を忘れないように注意してくださいね。

ベルガモ空港からFlixbusにも乗れる

Flixbusとは、ヨーロッパの格安長距離バスです。
そんなFlixbusにはベルガモ空港に停車するルートもあります。
行先はかなり豊富で、ヴェネツィア・ヴェローナ・パドヴァ・トリノなど北イタリアの主要都市は網羅している印象です。
普通飛行機で到着して長距離バスに乗り換えるとなると、一旦市内まで出てバスターミナルに行くことになりますよね。
その点空港から直接バスに乗り換えられるとなると手間・時間・労力が省けるので旅行者にとっては有難い話です。
格安航空券と格安長距離バスの組み合わせで賢く・お得にイタリア旅行を楽しみましょう。

調べたところ以下のような都市へ向かうバスがあります。
トリノ・ヴェローナ・トレント・ボルツァーノ・ジェノヴァ・ヴェネツィア・パドヴァ・ボローニャ・パルマ・フレンツェ・ロヴェレート・モデナ・アオスタ・ペスキエーラ デル ガルダ・モンツァ・シエナなど多数

ベルガモ空港の設備

ラウンジや免税店など、空港利用者が気になるベルガモ空港の設備に関してご紹介します。

ラウンジ

ベルガモ空港には、2つのラウンジがあります。
搭乗する飛行機のクラスがファーストクラスやビジネスクラスの場合、無料で利用できる場合があるので航空会社に確認してみましょう。
また、クレジットカードの付帯サービスとして、空港ラウンジにアクセスできることもあります。
こちらも、事前にクレジットカード会社のサイトでチェックすると良いでしょう。

CHECK-IN LOUNGE

CHECK-IN LOUNGEで、出発ゾーンの保安検査場近くに位置するラウンジです。
ラウンジ内では軽食やドリンクをはじめ、新聞・雑誌・Wi-Fiが提供されていて、長い待ち時間も快適に過ごせます。
ビジネスパーソンには、パソコン用のソケットがあるワークステーションがあるのも便利です。

ラウンジへのアクセスは購入可能で、空港で支払うと€23かかりますが、ベルガモ空港の公式サイトからのオンライン購入ならば€21.5になります。
ヨーロッパ在住でベルガモ空港を頻繁に利用する方なら、5枚つづり€95の回数券もあるので、こちらを検討してもいいでしょう。

  • 場所:出発エリアのセキュリティチェック前
  • 営業時間:4時半~20時
  • 最大滞在時間:3時間
  • ラウンジパス購入:可(€23)、※2歳未満の子供無料

HelloSkyラウンジ

HelloSkyラウンジは、セキュリティチェック後のBゲート付近、出入国審査手前にあります。
軽食ビュッフェ・アルコールを含むドリンクの提供があるので、リラックスしながらフライト待ちできる環境です。
さらに、新聞・雑誌・テレビ・Wi-Fiに加え、シャワーがあるのが嬉しいところ。
シャワー利用には追加料金がかかりますが、フライト前にさっぱりしたい方にはおすすめです。

ラウンジアクセスはオンライン購入€32、現地購入€35、5枚つづり回数券€128と、CHECK-IN LOUNGEよりは少々高くなります。
この他、プライオリティパス(Priority Pass)をお持ちの方、ダイナーズカードなど、プライオリティパスとの提携のあるクレジットカードの保持者は無料でアクセスできるので、もしお持ちならばぜひ利用しましょう。

  • 場所:セキュリティチェック後、Bゲート付近
  • 営業時間:5時半~23時
  • 休業日:12月25日
  • 最大滞在時間:3時間
  • ラウンジパス購入:可(€35)、※2歳未満の子供無料

免税店・ショップ

数年前までは、店も少なくミニマルだったベルガモ空港ですが、近年リノベーションが行われた結果、免税店・ショップが増加してかなり国際空港らしくなりました。
イタリア人おすすめのチョコレート店Venchiやロンバルディア東部のローカルフードとワインを扱うTaste & buy、お手頃コスメ・KIKO MILANOなどのショップができて、お土産を買うのに最適です。
また、DUTY FREEも、少しですが増えています。
ベルガモらしいお土産をお求めの方には、地元のサッカーチーム・ATALANTAのショップがおすすめです。

  • Venchi:2階
  • Taste & buy:2階
  • KIKO MILANO:2階
  • ATALANTA:2階

飲食店

リノベーションを経て、飲食店の数や種類も豊富になったベルガモ空港、せっかくならば、ローカルな店でイタリアの味を堪能したいですよね。
そんな方向けの店をピックアップしてみました。
カフェ・La Mariannaは、1953年に創業したベルガモの菓子店で、ストラッチャテッラという種類のジェラートを生み出した店でもあります。
甘い物をほ頬張りながらコーヒーブレイクという場合には、ぜひLa Mariannaに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また、軽食・テイクアウェイなら、スーパーの食肉加工品コーナーでもお馴染みのロンバルディア州のメーカー・Fratelli Berettaがおすすめです。
ここなら、自慢のハムを使ったパニーノ・フォカッチャが手軽に味わえます。
余談ですが、旅の間中イタリアンを食べ続けて飽きてしまった方には、マクドナルドやPOKEの店もあるので、気分に合わせて選べて便利です。

  • La Marianna:1階
  • Fratelli Beretta:1階
  • マクドナルド:2階
  • I Love POKE:2階

空港泊できるカプセルホテル

空港内にはSleeping Capsuleというカプセルホテルがあります。
公式サイトから予約していくと、20:00以降にチェックインできるシステムです。
料金は1時間€9で、滞在した時間分を支払う形となります。
トイレ・シャワーなどは完備していませんが、トイレだけなら空港内のものを利用できるので問題ないでしょう。
ホテルのように快適ではないかもしれませんが、空港から出なくていいのは便利ですよね。
また、空港の待合室で寝るより安全なので深夜着・早朝フライトの方は検討していみるといいでしょう。

カプセルホテル

高速充電器

出発ロビーにはRICARICA ULTRAPIDA(ウルトラ高速充電)なる機械が設置されています。
充電器を忘れた時などに有難いです。

ベルガモ空港利用者へのアドバイス

ベルガモ空港を利用して気づいたことなどをご紹介します。
これから利用する予定の方の参考になると幸いです。

セキュリティの行列に注意

利用する日時にもよると思いますが、私が利用した時はセキュリティチェックの列が長かったです。
午前の早い時間帯のフライトでしたが、「もうこんなに人が多いの!」というくらい混んでいました。
ヨーロッパのシェンゲンエリア内を旅していると、つい国内線感覚でギリギリに空港に行ってしまいませんか。
セキュリティを抜けるのに思いの外時間がかかる可能性を考えて、時間にはある程度余裕をもっていくことをおすすめします。

時間つぶしには向かいのショッピングモールがおすすめ

ベルガモ空港の向かいにはOrio Centerというショッピングモールがあります。
これは、様々なお店・スーパーマーケット・飲食店・映画館などが全て揃っている大きなショッピングモールです。
空港からOrio Centerに行く場合、一旦外に出ることにはなりますが、道案内の看板に従って歩けば簡単に行けます。
空港で思わぬ待ち時間が出来た場合などはOrio Centerで食事や時間潰ししてみてはいかがでしょうか。

ベルガモ市内観光もおすすめ

ミラノ・ヴェネツィア・フィレンツェ・ローマなどイタリアの他都市に比べると、日本人の間でのベルガモの知名度は高くありません。
しかし、実は城壁に囲まれた旧市街Città Altaは中世の雰囲気が漂うとても美しいところなので訪れる価値は大です。
ベルガモ空港を利用する方はミラノに行くために利用する方が多いでしょうが、時間があればぜひベルガモも観光していくことをおすすめします。
絶対に訪れたいCittà Altaへは空港から1番のバスに乗れば直通で到着するのでアクセスも抜群です。
観光後はベルガモ駅からミラノ行の電車に乗るかバスターミナルからバスで移動することもできます。

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