洋の東西を問わず気楽に楽しめる娯楽である映画、特に映画館で見ると特別な時間になりますよね。
永住・在住・留学・旅行などでイタリアを訪れた時に、一度はイタリアの映画館に行ってみるのもおすすめです。
基本的なシステムなどは日本とほぼ同じですが、鑑賞態度などにイタリアらしさが見られることもあり、映画と同時にイタリア文化を楽しめる場所でもあります。
今回はイタリアの映画館と日本の映画館の違いなどを中心に情報をまとめてみました。
観光名所だけでは感じられない、普通のイタリア人の普通の生活を体験してみましょう。
値段
UCIシネマの場合チケット代は以下の通りでした。
一般:€11.90
14歳以下:€7.90
65歳以上:€7.90
チケットの買い方
チケットはオンラインか劇場で購入します。
UCIシネマの場合、入り口付近にタッチパネル式の券売機が設置してあり、クレジット・デビットなどのカードで支払う場合はこの機械で購入できます。
イタリアに来たばかりで言葉に自信がない人には、購入しやすくていいですよね。
購入手順は以下の通りです。
画面の案内に従って選択するだけなので難しいことはありません。
- 最初の画面で「CONTINUA」をタップ
- 「SCEGLI IL FILM(映画を選択)」をタップ
- 上映中の作品が一覧表示されるので、見たい作品を選ぶ
- 作品が表示されるので、間違いなければ「ACQUISTA ORA」をタップ
- 上映日時が複数表示されるので、希望の日時を選ぶ
- 支払い方法(クレジット・デビット・ギフトカード・CINEFANS)が表示されるので、希望の支払い方法を選択する
- 座席表が表示されるので、希望の座席を選ぶ
- 「一般」「14歳以下」「65歳以上」別に値段が表示されるので、当てはまるものを選択
- 最後に確認画面が表示されるので、作品名・日時などを再度確認し、問題なければ「CONFERMA」をタップ
- 支払いをする
- チケットが発券されるので、忘れずにうけとる
日本の映画館との違い
イタリアの映画館と日本の映画館では、色々と違うことがあります。
今の時代、映画は配信サービスで見る方が多いかもしれませんが、文化の違いも感じられて面白いので、ぜひ一度映画館で映画鑑賞してみてはいかがでしょうか。
途中休憩がある
イタリアの映画館では、映画の途中にIntervalloという途中休憩があります。
話の途中で突然休憩に入るので、はじめての時はびっくりしました。
大体5分~10分くらいなので、トイレに行くこともできて有難いです。
映画館によるでしょうが、休憩時間には各スクリーンまでお菓子や飲み物をカートで売りにきてくれます。
余談ですが、イタリアの映画館(UCIだけかもしれませんが)はm&m’s(マーブルチョコのようなお菓子)推しがすごいです。
そんなところにも日本との違いを感じて面白いですよね。
おしゃべりするのは普通
これは一番びっくりしたことですが、映画の上映中も普通におしゃべりする人が多いです。
イタリア人は普段からよくおしゃべりしますが、こんなところにもイタリアらしさが出ていて面白いですよね。
といっても、さすがに普段通りの声ではなく、大きめのコソコソ話といったところです。
驚いたり、面白い時に声を出してリアクションする人もいて、家で家族とみている感覚になります。
吹き替えが基本
イタリアでは外国語映画でもイタリア語に吹き替えされているのが基本です。
でも、作品によってはオリジナル音声のものもあるので、吹き替えが苦手な方は字幕版の放映時間をチェックしてから出かけることをおすすめします。
私の場合は、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』を見に行った時、日本語版がありました。
しかし、時間帯的に日本語版を見ると帰りのバスに乗り遅れてしまうので、泣く泣く断念することになったのです。
きちんと上映時間さえ調べて行けば、車で出かけることもできたので、前もって調べておけばよかったと後悔しました。
ちなみに英語版がいい場合は、UCIシネマの公式サイトの「FILM」内の「FILM in English」を辿れば英語版で上映される作品がまとめて検索できて便利です。
パンフレットやグッズ販売がない
イタリアの映画館では、基本的に映画のパンフレットやグッズは販売されていません。
日本では、作品を気に入ったら、記念にグッズも買ってしまう方もいるでしょう。
ついついそれでお金を使いすぎてしまったりしますが、イタリアの場合そもそも売っていないので、お金を使いすぎる心配は無用です。
上映期間が短いことも多い
有名な映画などは上映期間も長いですが、そうでもない映画は上映期間が非常に短いことがあります。
例えば、日本であれだけヒットした『鬼滅の刃・無限列車編』も、随分遅れてやってきたと思えば2日間限定上映でした。(大きな都市なら状況が違う可能性もあります)
『THE FIRST SLAM DUNK』も一週間くらいしかやっていなかったので、もたもたしていると見逃してしまいそうでした。
見たい映画がある場合は、イタリアでの上映はあるのか、あるとすればいつからなのかなど情報収集をしっかりすることをいすすめします。