イタリアゴミの捨て方|揚げ物油・使用済み油はどう捨てる?

海外に暮らすとゴミの分別や捨て方が日本と違って戸惑うことがありますよね。
今回はその中でもイタリアでの使用済みの油・揚げ物油の捨て方についてご紹介します。

ペットボトルに入れて回収場所へ

日本でもそうですが、ゴミの回収は住んでいる自治体によって違いがあります。
まずは参考までに私が暮らす北イタリア某都市の場合を例にとって紹介します。

回収される油とは

ここでいう油とは、以下のような油のことです。
一言でいうとキッチンから出る使用済み油といえます。

  • 揚げ物などで使った油
  • 食品の保存に使われていた油(ツナ缶などの油)

逆に、モーター用の合成油などはこのやり方で回収していないので混合しないように注意しましょう。

ペットボトル容器に入れる

使用済みの油はペットボトルに移し、こぼれないようにしっかりキャップを閉めます。
この時中に食べ物のカスなどが残らないようにしましょう。
また、油はしっかり冷やしてからボトル詰めしてください。

回収拠点に持参する

街の中に複数設置されている回収拠点まで持っていきます
うちの近所だと市が運営している建物やスーパーマーケットに回収ボックスが設置してあり、いつでも利用できて便利です。
あまり大きなペットボトルだと、回収ボックスの口が小さくて投入できないので、飲み物が入っている細身のボトルが無難です。
他にも油のように一般のゴミ収集では回収されないゴミを回収するトラックもあります。
このトラックは曜日ごとに街中の指定の場所に、特定の時間だけポップアップするので都合があえばこちらの利用も便利です。
回収拠点や回収スケジュールなどは各市の清掃を担当する会社のサイトなどで詳しい情報が提供されていると思うのでそちらを参照してください。

イタリア・スーパーマーケットの使い捨て油回収ボックスの画像
スーパーマーケットの回収ボックス

各主要都市ではどうか

イタリアの各主要都市の状況をまとめてみます。
ご自身の住む街についての詳細を調べたい場合は【Raccolta oli esausti 「住んでいる街の名前」】で検索すると、それぞれの街に関する詳しい情報が見つかるでしょう。

ローマ

ローマでは市内にある各回収拠点で回収しています。
ペットボトルなどに使用済み油を入れて回収拠点まで持っていき、置いてあるタンクに捨てるシステムのようです。
回収場所としては以下のような場所があります。

  • Sedi del Municipio:地域の役所
  • Sedi scolastiche:学校
  • Centro di raccolta AMA:ゴミ収集センター

学校の場合は生徒の家族や学校関係者限定の利用となるようです。
地区別の回収場所やゴミ捨て全般に関わる情報はAMA ROMAのサイトで確認できます。

ミラノ

ミラノはペットボトルに移して、市内各所に設置された回収拠点に持参する方式です。
Bennet・Carrefour・Conad・COOP・Esselunga・Il Gigante・Iperalなど各大手スーパーマーケットを始め、自然派食品を扱うNaturasìでも回収ボックスの設置店舗があります。
詳しくは、Amsaのサイトが役立つでしょう。

ミラノ油の捨て方のイラスト解説
画像引用:Amsa公式サイトより

フィレンツェ

フィレンツェでも最近ペットボトルに入れて回収拠点まで持っていく方式に変更されたようです。
回収拠点としては以下の3つがあります。

  • Le Ecotappe:学校や商業施設にあるゴミ収集場所
  • Gli Ecofurgoni:一般回収されないゴミを回収するトラック
  • OLLY:回収箱(利用には登録が必要)


EcotappeやEcofurgoniに関してはALIA SERVIZI Ambientali SpAのサイトからどこにあるのか・いつくるのかなどが確認できます。
OLLYの拠点など詳しい情報はOLLYのサイトから調べられます。
OLLYの利用にあたってはサイト上から利用登録し、空のボトルを取りに行き、家庭で油を詰めてから回収場所に持って行くシステムということです。
フィレンツェのゴミ収集全般に関してはALIA SERVIZI Ambientali SpAのサイトやFirenze Città Circolareなどが参考になります。


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