今の時代学校・職場の連絡から各種手続きまでスマホなしでは成り立たないことが多いですが、海外生活でもそれは例外ではありません。
イタリアにはTIM・Vodafone・Windtre・Iliadなどの通信事業者があります。
私の場合暮らし始めてしばらくはVodafoneのSIMを使っていましたが、この度わけあってIliadに乗り換えました。
その経験をもとにIliadプリペイドSIM購入の流れ・注意点・使い心地について情報をまとめています。
イタリアに中・長期滞在することになりIliadのSIMを購入予定という方はぜひ参考にしてください。
Iliadはおすすめ
Iliadは2018年に登場したフランス発のキャリアで、TIM・Vodafone・Windtreに比べて新しい会社です。
最大の魅力は価格の安さで、Iliadの登場がイタリアの通信市場を震撼させたという記述さえ見られます。
そう聞くと「安かろう悪かろうなんじゃないの」と疑う人もいるでしょうが、実際に3か月ほど使ったところ速度・電波を含め総合的に満足のいくものといえます。
(北イタリア・都市部在住)
仕事で北イタリア各地を行ったり来たりする夫は、私物スマホIliad・会社スマホTIMですが、Iliadは繋がってTIMは繋がらないという場面さえあるというくらいです。
イタリア国外でも、この夏ドイツ・オーストリアに旅行した時にも問題なく使えました。
ちなみに私は€7.99/月のプランです。
最初だけこの月額料金に加えてアクティベーション費の€9.99を支払います。
ちなみに長期滞在ではなく旅行でイタリアを訪れる場合は、TIM・Wintreが販売している旅行者用SIMが利用しやすいでしょう。
イタリアに旅行で訪れる方や友達や家族が短期間だけイタリアに遊びに来る際のSIMをお探しの方は以下の記事を参考にしてくださいね。
SIM購入時に持参するもの
IliadのプリイドSIM購入時にはパスポート・Codice Fiscale・カード(銀行/クレジット)が必要です。
現金支払いは受け付けてもらえませんでした。
その他、住所の登録があるので覚えていない方はメモしていきましょう。
また、あとで理由は説明しますが、視力が悪い方は極力メガネよりコンタクトレンズを装着して行かれることをおすすめします。
IliadのSIM購入の流れ
VodafoneからIliadへのMNPは、以下のような流れで行いました。
MNPではなく普通にSIMを買う場合もほとんど同様の手順と考えられます。
お店で手続き
Iliadのお店に行って手続きをします。
私が利用したのはショッピングモールの通路にあるポップアップストアのようなところです。
そこに設置してある機械でSIMを購入しました。
基本的には端末を自分で操作して手続きしますが、近くにはスタッフがいて分からないことがあれば教えてくれます。
端末の対応言語はイタリア語のみだったように記憶しています。
端末で情報入力
端末での手続きは名前・住所・メールアドレスなどの情報を入力していくだけなので難しいものではありません。
登録の際にはパスポートやCodice Fiscaleをスキャンする作業があります。
私はCodice Fiscaleの登録にはPermesso di Soggiorno(滞在許可証)を使いました。
するとスタッフにPermesso di Soggiorno(滞在許可証)では上手くいかないケースもあると言われました。
上手く行かなかった場合、登録したメールアドレスに連絡が届くのでそこに書かれてある指示に従うようにとのこと。
さて、端末での登録作業最大の難所は動画撮影でしょう。
動画撮影とは何かというと、機械のカメラに向かって次のようなフレーズを言わされるプロセスがあるのです。
「Io sono ○○(名前) e scelgo Iliad(私は○○です、Iliadを選択します)」
私は運よく一発で大丈夫でしたが、人によっては何回かやり直しさせられるといいます。
それが終わればカードで支払いを済ませSIMを受け取って終了です。
この時発行されるレシートには、スマホを起動させる時に必要なPINが印刷されているので忘れずにチェックしましょう。
帰宅後にやること
お店でSIMを購入したあともオンラインでやるべきことがあります。
やり忘れのないように、しばらくは登録したメールアドレスにIliadからのメールが来ていないかこまめにチェックしましょう。
支払い方法の変更
端末でSIMを購入すると、はじめは自動的にカードから毎月料金が支払われるように設定されます。
毎月の自動払いを希望の場合はそのままで大丈夫です。
一方、他の支払い方法に変更したい場合はIliadのマイアカウント(area personale)にログインし自分で設定を変更しなければなりません。
アカウントへのログイン情報(ユーザーID・パスワード)はIliadからメールで届きます。
私は毎月現金でチャージしたかったのですぐに変更しました。
Codice Fiscale再送信
登録時に提出した書類に問題があれば再提出の案内が届くので指示に従って対応します。
特に、Codice Fiscaleの登録にPermesso di soggiornoを利用するとうまくいかない場合が多いようです。
お店の人に予め言われていたように、やはり私にもその件でIliadからメールが届きました。
件名は「Carica i documenti mancati per completare il passaggio a iliad」です。
このメールが届いたら、メールに書いてある指示に従いマイアカウントから再度書類をアップロードしましょう。
再びPermesso di soggiornoを送ったところ、今回は受け付けてもらえました。
注意点
イタリアでのMNPやIliadのSIM購入時に知っておくと良いポイントをご紹介します。
MNPには数日かかる
タイミングなどにもよるかもしれませんが、私の場合Vodafoneが使えなくなってからIliadが使えるようになるまで数日かかりました。
乗り換えするなら、どうしてもスマホが使えないと困るという時期は避けた方が無難かもしれません。
購入する時はメガネよりコンタクトがおすすめ
イタリア語に自信がなく視力が悪い方は、メガネよりコンタクトを着用していった方が無難です。
購入時カメラに向かって例のフレーズ言うとき、画面にはフレーズが表示されます。
しかし、記憶が正しければ撮影するときはメガネを外すように言われるので、視力が悪いとせっかく表示されるフレーズが見えないのです。
まだこちらに来たばかりで言葉に自信がない場合は画面の表示を見ながら読み上げたいですよね。
そんなに長いフレーズではないので暗記できなくもありませんが、自信がない方はコンタクトがおすすめです。